インプレッション TREK “MADONE4.3”

9月17日に社内で開催されたTREKFES(社内講習会)にて試乗バイクを選ぶにあたって
迷うことなくチョイスしたのは2014年モデル注目のMADONE4シリーズ。

従来の曲線中心のデザインから大きく脱却、同5シリーズに準じた
鋭い印象のKVFフレームにフルモデルチェンジを果たした期待の一台。試乗前からわくわくです。
 
今回の相棒となる新MADONE4.3をたっぷりとチェック!
 
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まず目が行くのはダウンチューブを形成するKVFチュービング。
翼形状を途中で切断したようないわゆる「カム」形状。
見た目のボリュームに反し空気抵抗を軽減させる効果を発揮。
この日、試乗を行った糸島方面は風が強くこのフレームの
形状の恩恵を十分に感じる事が出来ました。
平地の巡行も良く走るバイクでびゅんびゅんと加速します。フレームの風切音が
ほぼなかったのが印象的。
 
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2014年モデルから変速用のケーブルが上位グレード同様に内装化され、後のDi2等、
電動コンポネントの取り付け等への拡張性が向上。さらに内装バッテリーを使用すれば
シフト関連のフル内装化が可能となりました。
 
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KVF形状がよくわかるショットです。フロントフォークも従来の楕円状の物から
フレームと同じくKVFに準じた形状となり横風のインパクトを軽減させ、安定した
ハンドリングを実現。併せて剛性感の向上へとつながりつつ、両立の難しい
快適性も高いレベルで維持しています。
 
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続いて注目頂きたいのがこちら。カーボンバイクでは珍しいブレーキ部の
いわゆるブリッジ構造。従来では一体成型の広い面積でブレーキ台座を形成
していましたがTREK独自のカーボン成形技術でブリッジ形状に。こうした形状に
することで”逃げ”を作りフレームの衝撃吸収性を向上させることを実現しました。
 
実際の下りでのブレーキングでも、ブレーキが負けている感はなくMADONE独特の
ガチっと感は今までのまま。乗り心地に関してもこの部位の形状が効いている
せいか今までの4シリーズよりも突き上げ感がマイルドに。
 
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MADONEの高い剛性感を演出する要、ヘッド周りもE2と呼ばれるテーパードヘッドを
採用。採用するヘッドセットもかなりいいものが使われていましたよ。
上ったり下ったりの多い糸島半島、下りが大好きな竹本、安定したハンドリング
に大満足。
 
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MADONEの血統が色濃く強調されるのがこのボトムブラケット部です。
BB90と呼ばれるボトムブラケットシステムを採用しペダリング時の
フレームのねじれに対する靭性を高め鋭いダイレクト感を演出します。
 
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今回試乗での登りのペダリング時のダイレクト感は従来の4シリーズとは
比べ物にならないほどに高く、登りの苦手な竹本もスイスイと登ってくれる
この新しいMADONE4に感動ひとしお。
衝撃吸収性も文句なしの仕上がりで、初めてのカーボンバイクをお探しの方、
また、きびきび走りたいけど疲れるバイクはちょっとという方におすすめの
2014年モデル注目の一台。
 
いやはや、よくできたバイク!の一言でした。

★ カスタムバイクを作ることができるシステム「プロジェクトワン」に
 MADONE4シリーズが追加となりました。
 お値段はなんと30万円台から!!
 MADONE4シリーズに注目ですね!!
 
岩崎正史 この記事を書いた人
岩崎正史