7月19日に長野県富士見パノラマスキー場にて開催された全日本マウンテンバイク選手権大会に
トレックファクトリーレーシングチーム山本幸平選手のメカニックとして参加してきました。
結果は以下の通り。
1 山本 幸平 TREK FACTORY 1:32:40.82
2 武井 亨介 FORZA・YONEX 1:35:55.49
3 斉藤 亮 Bridgestone A 1:36:00.09
おかげさまで、見事に優勝することがでいほっとしています。
今回各方面からドリームチームと騒がれたトレックチームのメンバーはこちら
写真左から
コーチ:野口忍(元全日本チャンピオン&アジアチャンピオン)
マッサー:ビンセント・フラナガン(元オーストラリアチャンピオン&日本シリーズチャンピオン)
ライダー:山本幸平(TREK FACTORY RACING)
メカニック:岩崎正史
監 督:鈴木雷太(元全日本チャンピオン&シドニーオリンピック代表)
実はこのチーム、幸平がトレックファクトリーレーシングに移籍を発表した1月から全日本選手権で優勝するためにこっそり活動を開始してました。私にとってこのメンバーは、元チームメイト(野口&ビンセント)や元ライバル、日頃から気の知れた仲間でもありましたのでとてもやりやすかったのですが、レースは一度きり、そしてミッションはタイトル奪取。やはりかなりのプレッシャーでした。
会場に到着するとなんと、メカニック専用のチェアが用意してありビックリ。
さらにプレッシャーが・・・・
メカニックスペースはこんな感じです。ダンタクマとレース遠征をしていた時代から使用している工具箱をショップに設置してレース会場でのシミュレーションを繰り返し挑みました。レースの世界では、一分一秒を争います。
メカニックも同様で素早い対応には、工具のレイアウト、そして整理整頓がキモになります。。。
テーブルにあるカップは、ビンセントが淹れてくれた珈琲。チームトレックのメカニック時代からいつもビンセントが美味しい珈琲を用意してくれます。
前日土曜日の試走後のクールダウン風景
台風の影響で終日雨でしたのでコースはドロドロ。
選手からコースコンディション、バイクコンディションなどを確認しながらバイクのセッティングを詰めていきます。
試走後は洗車。
チーム専用の洗車機でタイヤだけ洗って、あとは手洗い。今回は手洗いしているチームが少なかったような気がしますが私は昔からこのスタイル。洗車後はオーバーホールして万全な体制でレースに挑みます!
フィードゾーンというエリアで選手にドリンクを渡している様子です。
かなり速いスピードで通過する選手に確実にドリンクを渡すという重大な役目。
簡単そうですが失敗が許されないこれまた緊張する瞬間です。
コース上には、石、岩などもたくさん。チェーンが切れた選手、パンクした選手も続出。
刻々と変わる路面状況に対応しながら走る、マウンテンバイクの醍醐味でもありますが
メカニックとしてはトラブルが無いこと祈るのみ。。。
レースは、1周目から山本選手が飛び出し、後続との差を広げながら危なげなく進んでいきました。
他のチームからは、レース後半で「これで決まりだね!」「おめでとう」なんて言葉をもらいますが
レースは最後まで何が起こるかわかりませんし、パンクや機材トラブルの可能性もあり
ゴールラインを通過するまでは気が気ではありませんでした。
一番でゴールした選手と交わす握手!
これが最高の瞬間です。
今回この日の為に結成されたトレックファクトリーレーシングの面々。
約半年の間この光景をイメージし続けてきました。
チームワークよく、各自のミッションを確実にこなし、
みんなで幸平の優勝を強く願い、信じてこの結果となりました。
山本幸平選手、おめでとうございます。
これから世界のトップテン入りを目指して躍進してください。
今回このチームで戦えたことに感謝いたします。
トレック様、その他チームスポンサーのみなさま、応援に駆けつけてくれたみまさま
そしてチームのみんな
ありがとうござました。
岩崎