ALL NEW DOMANE SLR発表

2012年のセンセーショナルな登場が記憶に新しいDOMANE。
エンデュランスバイクの代表作として他の追随を許さないDOMANEがさらに進化を遂げ
DOMANE SLRとして生まれ変わった。
初代DOMANEの開発から参加しているファビアンは、2013年のパリ・ルーベで優勝。
さらに昨日開催されたロンド・ファン・フラーンデレン100回記念大会でも準優勝でゴールしている。
さて、気になるDOMANE SLRはどんなバイクなのでしょうか?
 

 

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Domaneはすでに、ライダーのパワーすべてを路面に伝えながら、従来のロードバイクよりも2倍の振動吸収性を持つバイクであった。他のどのメーカーよりも製品開発に力を入れているトレックのエンジニアは、トレックのプロアスリートたちと協力し、このテクノロジーをさらに改良すべく、新型の開発に着手した。ライダーたちはサイズや体格が大きく異なり、Domaneをさまざまな環境や路面で乗りながら、好ましい走りの質を追い求めた。Domane SLRの2対からなるシートチューブの中心に新たに設置されたスライダー。このスライダーで、Domane SLRの縦方向の振動吸収性を、ライダーの好みやコースのコンディションに応じて調整が可能。スライダーを一番低い位置に調節した際の縦方向の振動吸収性は、初代Domaneと比べ、全体的に14%も向上している。

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第1世代のIsoSpeed テクノロジーが、ライダーの体重の多くを支える一方で、身体全体での快適性を考えた場合、まだそこには改善の余地が残っていた。この課題は、Domane 第1世代の開発が開始された2010年にも直面していたものだ。トレック・エンジニアがドマーネに求める要素は、一切の効率性や操作性を損なうことなく、振動を低減させることだ。今回新たに着眼したフロント周りの快適性への解決策は、ある意味リアと似ている。新たに搭載した「フロント IsoSpeed」は、ステアリングコラムをヘッドチューブから独立させてしならせるテクノロジーで、従来のロードバイクと比較し、バイク前部の縦方向の振動吸収性を10%も向上させる。
 

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開発において、同じ施設内に世界のプロロードチームを支える、アクセサリー&パーツブランドである「ボントレガー」を持つメリットの一つは、彼らの専門的知識をすぐに入手でき、バイクを一つの完成されたシステムとして製品開発を行えることである。開発チームは「フロント IsoSpeed」が特別な機構であることはわかっていたが、それに高い周波数の振動に対応する新型ハンドルバーを加えれば、その効果が増大することも分かっていた。そこで、ボントレガーの開発チームが出した結論は、まったく新しい「IsoCore ハンドルバー」だ。この新型ハンドルバーは、OCLVカーボンで成形され、特別なサーモプラスチックエラストマーの連続インナーレイヤーでできている。これは一般的なカーボンハンドルバーより20%も振動を低減させ、特に高周波の振動を吸収してくれる。
 
 

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Domane SLRには、キャリパーおよびディスクブレーキモデルが用意され、どちらもより広いタイヤクリアランスが確保されている。このモデルをさらに多用途にするため、Domane SLRは28cタイヤを、Domane SLR Discでは32cタイヤを履かせることができ、CPSC(アメリカ合衆国消費者製品安全委員会)とISO(国際標準化機構)のクリアランス基準をクリアしている。キャリパーモデルのDomane SLRは、軽量なダイレクトマウントブレーキを、 ディスクブレーキモデルは12mmスルーアクスルを採用。両モデルとも、外から見えないフェンダーマウントを装備している。

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多くのブランドが基本モデルを徐々に変更していく一方で、トレックは異なるアプローチを選び、すべてのサイクリストがより良い走りを体験できるいくつかの設計を、特徴として付け加えた。エアロモデルとして最も称賛されるMadoneから、その特徴の一つを受け継ぎ、Domane SLRは「Domane Control Center」を採用、Di2 内蔵バッテリーをダウンチューブのウォーターボトルケージの真下に収納することができる。 さらなるカスタムオプションを求めるライダーのために、Domane SLR キャリパーブレーキモデルは、プロジェクトワンに登場。ジオメトリーは、「エンデュランス ジオメトリー」と「Race Shop Limited プロエンデュランスジオメトリー」と用意。
4月5日本日全世界同時発表となったDOMANE SLR
早速正屋&MASAYA BicycleWorksにて展示しています。
気になる本物をこの目で確かめてみてくださいね!!

横田英昭 この記事を書いた人
横田英昭